1950年代の日本電信電話公社電気通信研究所には、日本の品質管理の近代化に
多大な貢献をされた、西堀栄三郎先生(1903年生)はじめ、講義を受けたこと
のある、唐津一先生(1919年生)、田口玄一先生(1924年生)が同時期に在籍
されており、またNM法というユニークな発想で知られる、中山正和先生
(1913年生)も在籍されていたことに気づきました。

上記の方々のご著書が自分の書棚に並んでいます。品質管理、ユニークな発想等
の原点が一時的とは言え、同じ職場にあり、年齢的にもかなり先輩の、西堀栄三郎
先生の影響をかなり受けていたかも知れません。

その後、いずれの方も他に類を見ない独創的な業績を上げられていることから、
固定観念やその時の共通知識である常識にとらわれない考えが、その場に共有化
されていたのかも知れません。

伝説の方々の時代と、今日と、人のすること、考えることに大きな差はないのでは
と思います。先輩の考えをよく理解し、新しい着想をこころがけたいものです。