1903年生まれの西堀榮三郎先生は、戦後の品質管理を推進したり、
第一次南極観測隊の隊長として活躍され、実務家として著名な方
でした。西堀先生の日頃のお話を、先生とモチベーション研究会
という所で、先生ご存命の時期の1982年頃まで、かるたとして
纏めたのが、「西堀かるた」であり、その後12カ国後の翻訳版も
作成され、海外にも展開されたとのことです。
例えば、「い」は、石橋をたたけば渡れない に始まり、最後の
「ん」は、「ん」まで結論しっかりと と48のわかりやすいことわざで
纏められています。このことわざと短い解説で成り立っていて、
技術者、品質管理、創造、チームワーク等今もって大切なことが
ちりばめられています。
かるたは何度も何度も繰り返しに最適で、その人の基本思想にすること
が出来ます。このかるた方式での教育浸透方法やそのかるたの内容は、
NM法で知られる中山正和氏、最新技術をわかりやすく解説された唐津一
先生、品質工学で知られる田口玄一先生らに共通の思想となっていると
感じます。
西堀かるたの思想は、今後も大切な考え方ではないかと思います。
一つ一つ熟考して、若い人に伝えることが出来るようにしたいと
考えます。